◆ 血糖コントロール
血糖コントロールをしっかり行うことで、網膜症の進行を食い止めることができます。
単純糖尿病網膜症よりも病状が進んでいたら、新生血管を減らし、新たな新生血管の発生を抑えるために、レーザーを照射する網膜光凝固術を行います。
網膜症が進行していたり、光凝固術で効果が上がらなかった場合や、急激に視力が低下した場合は、硝子体手術が行われます。糖尿病黄斑症でも行われることがあります。
◆ レーザー治療(汎網膜光凝固)
重症度の進行を抑えるためのレーザー治療です。
日帰りで行う治療です。網膜にヤケドを起こしますので通常一度には行わず、1から2週間あけて、数回に分けて行います。
座った状態でレーザー装置に顔を乗せ、点眼麻酔をして眼に専用のコンタクトレンズが当たり治療開始です。レーザー照射は非常に眩しく感じ、しかしすぐに(眼がくらんで)慣れます。レーザー照射は数百回程度行います。
◆ 硝子体手術
重症度が強い、とくに硝子体出血や増殖膜など物理的な除去を必要とする場合に特に必要となります。一般的には重症度に応じて入院を行い手術しています。